TOP お役立ちコラム トラックのタイヤ交換はいつ?費用はいくら?|スリップサインの見方から経営を守るリースバック活用術
  • 車両リースバック

トラックのタイヤ交換はいつ?費用はいくら?|スリップサインの見方から経営を守るリースバック活用術

トラックのタイヤは、車体を支えながら走る・曲がる・止まるという基本動作を担う重要なパーツです。タイヤの状態が悪化すると、スリップやバースト事故など重大なトラブルを引き起こしかねません。

運送業を営む経営者にとって、タイヤ交換の適切な時期を把握し、費用を見通すことは安全運行と経営の両面で欠かせない課題といえるでしょう。

本記事では、トラックのタイヤ交換時期の見極め方から費用相場、日常点検のポイント、さらには突発的なタイヤ交換費用を乗り越える資金調達の方法までを詳しく解説します。

トラックのタイヤ交換時期を見極める寿命の目安

トラックタイヤの寿命は、日々の使用状況やメンテナンスの頻度によって変わります。交換時期を見誤ると、安全性の低下だけでなく法令違反のリスクも生じるため注意が必要です。ここでは、スリップサイン、走行距離、使用年数、外観の変化という4つの視点から、タイヤ交換のタイミングを判断する方法をお伝えします。

スリップサイン(残り溝1.6mm)と法律上のルール

スリップサインとは、タイヤの溝が1.6mmまで摩耗したときに現れる目印のことを指します。タイヤ側面にある三角マーク(△)の延長線上を確認すると、溝の中にゴムが盛り上がった部分があり、これがスリップサインです。

道路運送車両の保安基準では、タイヤの溝は1.6mm以上と定められており、これを下回った状態で公道を走行すると整備不良車両として扱われます。

高速道路を走行するトラック・バスの場合、基準はさらに厳しく設定されています。小型トラックは2.4mm以上、大型トラック・バスは3.2mm以上の溝が必要です。スリップサインが出る前に、余裕をもって交換を検討するのが望ましいでしょう。なお、タイヤの溝は新品時で約8mm程度あり、残溝が4mm以下になると制動距離が長くなる傾向があります。安全マージンを考慮した早めの交換が事故防止につながります。

走行距離による寿命の目安(3万〜5万km)

走行距離によるトラックタイヤの交換目安は、一般的に3万〜5万km程度といわれています。ただし、この数値はあくまで目安であり、実際の摩耗具合は運転方法や走行環境によって異なります。

高速道路を中心に走行する場合、一般道を走るよりもタイヤにかかる負担が増え、寿命が短くなる傾向にあります。

また、急加速・急ブレーキ・急ハンドルといった運転習慣も摩耗を早める要因です。走行距離だけでなく、定期的に溝の深さをチェックし、3〜4mm程度になったら交換を検討するのが安全面で望ましい対応といえるでしょう。

使用年数(3〜5年)とゴムの経年劣化・硬化

タイヤはゴム製品であるため、走行距離に関わらず時間の経過とともに劣化が進みます。一般的に、トラックタイヤの使用期間からみた寿命は、約3〜5年程度が一つの目安とされています。経年劣化によって、ひび割れが生じたりゴムが硬化したりする可能性があるため注意が必要です。

たとえば「2503」と表示されていれば、2025年の3週目(1月中旬)に製造されたことを意味します。使用開始から5年経過したタイヤは、継続使用に適しているかどうか、タイヤ販売店等での点検を受けることが推奨されています。

また、製造から10年経過したタイヤはスペアタイヤを含め、新しいタイヤに交換するようにしてください。

サイドウォールのひび割れやピンチカットの危険サイン

タイヤの外観に現れる変化も、交換時期を判断する重要な手がかりです。サイドウォール(タイヤ側面)のひび割れは、ゴムの経年劣化や紫外線・熱の影響によって発生します。細かいひび割れが内部のコード層まで達すると、走行中にバースト(破裂)を起こす危険性が高まるため注意が必要です。

また、縁石などへの接触によってタイヤ内部のコードが切れると、側面が盛り上がる「ピンチカット」と呼ばれる状態になります。この症状が見られた場合は、走行距離や製造年数に関係なく、速やかにタイヤを交換してください。日常点検で異常を早期発見することが、事故防止につながります。

トラックのタイヤ交換にかかる費用相場(大型・中型・小型別)

トラックのタイヤ交換費用は、タイヤ本体の価格と工賃を合わせた金額となります。車両のサイズによってタイヤの大きさや本数が異なるため、費用にも幅が生じるでしょう。

タイヤ価格はメーカーやブランドによっても変動し、ブリヂストンやミシュランなどのプレミアムブランドは高品質ですが価格も高めになります。ここでは、2tトラック(小型)、4tトラック(中型)、大型トラック(10t以上)のそれぞれについて、交換費用の目安をご紹介します。

【費用相場一覧表】

車両区分

タイヤ1本の価格(目安)

小型(2t)

10,000〜30,000円

中型(4t)

30,000〜50,000円

大型(10t以上)

50,000〜100,000円

2tトラック(小型)の交換費用と工賃の目安

2tトラック(小型)のタイヤは、乗用車のタイヤに比較的近いサイズであり、1本あたりの価格は10,000〜30,000円程度が相場です。交換工賃は1本あたり2,000〜5,000円程度が一般的となっています。

小型トラックは市街地での配送業務に使われることが多く、頻繁な発進・停止によってタイヤの摩耗が進みやすい傾向があります。こまめな点検と計画的な交換が、維持費の抑制につながります。

4tトラック(中型)の交換費用と工賃の目安

4tトラック(中型)のタイヤは、耐荷重性が重要視されるため小型よりも高額になります。1本あたり30,000〜50,000円程度が価格の目安です。工賃は、1本あたり2,000〜5,000円程度と、2tトラックと同等となっています。

タイヤのグレードによっても価格は変動するでしょう。耐摩耗性や燃費性能に優れた高性能タイヤを選ぶと初期費用は上がりますが、長期的に見れば交換頻度が減り、結果的にコスト削減につながるケースもあります。

大型トラック(10t以上)の交換費用と工賃の目安

大型トラック(10t以上)のタイヤは、ホイールサイズが22.5インチ前後と大きく、1本あたりの価格も50,000〜100,000円と高額になります。工賃は1本あたり2,000〜5,000円程度が相場です。大型トラックは複数のタイヤを装着しているため、全数を交換すると総額で数十万円規模の出費となることも珍しくありません。

大型トラックを複数台保有している運送会社では、一度に数百万円の支出が発生するケースもあり、資金繰り(キャッシュフロー)への影響は無視できません。

廃タイヤ処分料・バルブ交換・出張費の内訳

タイヤ交換の総費用には、タイヤ本体価格と工賃以外にもいくつかの項目が加わります。廃タイヤ処分料は1本あたり数百円〜1,500円程度が一般的です。また、タイヤ交換時にはエアバルブ(空気を入れる部品)の交換も推奨されており、これに数百円〜1,000円程度の費用がかかります。

出張作業やロードサービスを利用する場合は、出張費や深夜料金などが加算されるため、割高になる可能性があります。

タイヤ交換費用を抑えるには、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が有効です。工賃やサービス内容を比較することで、条件の良い業者を見つけやすくなります。コスト削減策としてリトレッドタイヤ(再生タイヤ)の活用も選択肢の一つです。

新品の約半分程度の価格で提供されることが多く環境負荷の低減にも貢献しますが、耐久性では新品に劣る場合があります。これらの費用を含め総額を把握し、計画的に予算を確保してください。

自社で取り組むタイヤの寿命を延ばす日常メンテナンス

トラックタイヤは定期的なメンテナンスによって寿命を延ばすことが可能です。適切な管理を行えば、交換頻度を抑えて維持費の削減にもつながるでしょう。

ここでは、タイヤローテーション、空気圧管理、ホイールナットの増し締め、保管方法という4つの観点から、日常的に実践できるメンテナンス方法を解説します。

偏摩耗を防ぐタイヤローテーションの正しい手順

タイヤローテーションとは、タイヤの装着位置を定期的に入れ替える作業のことを指します。トラックは前輪と後輪、あるいは左右で摩耗の進み具合が異なるため、ローテーションを行わないと偏摩耗が進んでしまうでしょう。一般的に5,000〜10,000km走行ごとの位置交換が推奨されています。

偏摩耗が進むとタイヤの接地面積が減少し、ブレーキ性能やグリップ力が低下する原因となるでしょう。特に前輪は操舵による負荷がかかりやすく、後輪は駆動による摩耗が生じやすい特徴があります。タイヤの寿命を最大限に活かすためにも、定期点検のタイミングでローテーションを実施することを習慣づけてください。

燃費向上に直結する適正空気圧の管理と点検

タイヤの空気圧は、燃費や安全性に直結する重要な要素といえるでしょう。空気圧が不足すると接地面積が広がり、転がり抵抗が増えて燃費が悪化するほか、タイヤの両端が早く摩耗する原因にもなります。逆に空気圧が高すぎると、タイヤ中央部のみが摩耗しやすくなり、バーストのリスクも高まるため注意が必要です。

トラックの適正空気圧は車種や積載量によって異なるため、車両ごとに指定された数値を確認してください。2tトラックでは500〜600kPa、4tトラックでは700〜800kPa、大型トラックでは850〜1000kPaが目安となります。

トラックは毎日長い距離を走ることも多いため、2週間に一度くらいの点検頻度が推奨されています。空気圧の測定は、タイヤが冷えている状態で行うことが重要です。走行直後はタイヤが高温になり、熱膨張によって空気圧が上昇してしまうため、正確な値を測定できません。

ホイールナットの増し締めで脱輪事故を徹底防止

タイヤ交換後に欠かせないのが、ホイールナットの増し締めです。交換直後はナットが緩みやすい状態にあるため、50〜100km走行した時点で再度トルクを確認し、締め直す作業が求められます。これを怠ると、走行中にホイールが外れる脱輪事故を引き起こす危険性があるでしょう。

ナットの締め付けには必ずトルクレンチを使用し、メーカー指定のトルク値を守ることが重要です。手の感覚だけで締め付けると、過剰締め付けによるボルト破損や、締め付け不足による緩みの原因となります。

国土交通省の統計によると、大型トラックの車輪脱落事故は近年増加傾向にあり、2023年10月からは行政処分が強化されました。

脱輪事故を起こした場合、初回で20日車(トラック1台につき20日間の使用停止)の車両停止処分、3年以内の再発で40日車の処分が科される点に留意が必要です。安全管理の徹底が経営を守ることにつながります。

長期保管時の注意点(直射日光・水分・油分を避ける)

シーズンオフのスタッドレスタイヤなど、一定期間使用しないタイヤを保管する際には、保管環境に配慮してください。紫外線や直射日光はゴムの劣化を早める原因となるため、屋根のある場所や日陰での保管が望ましいでしょう。雨水がかかる場所も避け、屋外に置く場合はブルーシートなどで覆うことが効果的です。

また、油類がかかる場所やストーブなどの熱源の近くも、ゴムの変質を招くため不適切といえるでしょう。タイヤを積み重ねて保管すると変形の原因となるため、専用のラックを活用するか、横向きに平置きする方法を選んでください。

長期間保管したタイヤは自然に空気が抜けていることが多いため、再装着時には必ず空気圧を確認し、適正値に調整してから使用することが大切です。

タイヤ管理不足が招く経営リスクと行政処分

タイヤの管理を怠ると、安全面のリスクだけでなく、法令違反による行政処分や社会的信用の低下といった経営上の問題にも発展しかねません。運送業を営む経営者として、タイヤ管理の不備がもたらす影響を正しく理解しておくことが重要です。

整備不良による違反点数と反則金の具体的ペナルティ

スリップサインが出ているタイヤで公道を走行すると、道路交通法上の「整備不良(制動装置等)」に該当し、行政処分の対象です。違反点数は2点が加算され、反則金は大型車で12,000円、普通車で9,000円となります。タイヤの溝が基準を下回っているかどうかは、多くの場合、警察官の検問や車検時に発覚するため、日ごろからチェックしておくことが大切です。

さらに、整備不良が原因で事故を起こした場合は、過失運転致死傷罪が適用される可能性も生じます。7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金という罰則が定められているため、日常点検を怠らないようにしてください。

車両停止処分が招く稼働率低下と社会的信用の損失

整備不良が発覚した場合、車検を通過できないだけでなく、行政から「使用停止命令」が出される場合もあるでしょう。車両が稼働できなくなれば、その分の売上が失われ、経営に直接的な打撃を与えることになります。特に保有台数の少ない中小運送会社では、1台の停止でも影響が大きくなりがちです。

また、整備不良による事故が報道されれば、荷主や取引先からの信頼を損なう事態にもつながりかねません。「安全管理ができていない会社」というイメージがつくと、新規取引の獲得にも悪影響を及ぼすでしょう。

近年は荷主企業もコンプライアンスを重視しており、安全管理体制の不備を理由に契約を打ち切られるケースも発生しています。タイヤ管理は単なるコスト問題ではなく、会社の信用を守るための投資と捉えることが大切です。

タイヤ交換の急な出費をリースバックで解決する方法

トラックのタイヤ交換は、複数台を保有している運送会社にとって大きな支出となります。特に車両の老朽化が進むと、タイヤだけでなく修繕費全般が増加し、資金繰りを圧迫するケースも少なくありません。ここでは、タイヤ交換がキャッシュフローに与える影響と、車両リースバックを活用した資金調達の方法について解説します。

タイヤ交換がキャッシュフローを圧迫する理由

トラックタイヤの交換は、車両1台あたり数万円〜数十万円の費用がかかります。複数台を保有していると、交換時期が重なった場合に一度に百万円単位の支出が発生することもあるでしょう。運送業は売上の入金サイクルが月末締め翌月払いなど後ろ倒しになりやすく、手元資金が不足しがちな業種といえます。

さらに、車両の経年劣化に伴い、タイヤ以外にもエンジンオイルやブレーキパッド、バッテリーなど消耗品の交換が重なることも珍しくありません。タイヤ交換を先延ばしにすれば整備不良のリスクが高まり、かといって計画外の出費は資金繰りを悪化させる原因となるでしょう。このジレンマを解消するために、車両を保有したまま資金を確保できる「リースバック」という選択肢が注目を集めています。

PMGロジの車両リースバックで車両を現金化し、資金を確保

車両リースバックとは、所有するトラックをリース会社に売却し、そのままリース契約を結んで使い続ける仕組みを指します。PMGロジ(株式会社PMG Logistics)では、運送業者向けにこのリースバックサービスを提供しています。売却代金を受け取りながらトラックを継続使用できるため、業務を止めることなく資金調達が可能です。

リースバックを活用すれば、タイヤ交換費用や車検費用など突発的な出費に対応しやすくなるでしょう。また、車両の所有権がリース会社に移ることで、固定資産から外れ、バランスシートの改善にもつながる点がメリットといえます。

所有からリースへ―資産を現金化して経営を安定させる

トラックを資産として保有しているだけでは、直接的なキャッシュを生み出すことはできないでしょう。しかし、リースバックによって売却代金を手元に確保すれば、タイヤ交換費用はもちろん、新規事業への投資や運転資金としても活用が可能です。

PMGロジではトラック(小型・中型・大型)に加え、ダンプ、トレーラー、バス、パッカー車など幅広い車種を対象としています。財務面での不安を抱える運送業経営者にとって、「持つより借りる」という発想の転換が、経営の安定化につながる可能性を秘めているでしょう。資金繰りに課題を感じている場合は、一度相談してみることをおすすめします。

まとめ―適切なタイヤ管理とリースバックで運送経営を安定させる

トラックのタイヤ交換時期は、スリップサインの出現、走行距離(3万〜5万km)、使用年数(約3〜5年)、外観の変化という4つの視点から総合的に判断することが大切です。交換費用は車両サイズによって異なり、大型トラックでは全数交換で数十万円規模の出費となる場合もあるでしょう。

日常のメンテナンスとしては、タイヤローテーション、空気圧の適正管理、ホイールナットの増し締め、適切な保管方法を徹底することで、タイヤの寿命を延ばし維持費を抑えることが可能です。整備不良による行政処分や信用低下といった経営リスクを避けるためにも、日々の点検は欠かせません。

突発的なタイヤ交換費用にキャッシュフローが圧迫される場合は、PMGロジが提供する車両リースバックの活用も選択肢の一つです。適切なタイヤ管理と資金調達手段の確保によって、安全運行と経営の安定を両立させていきましょう。

まずは自社のトラックのタイヤ状態を確認し、計画的な交換スケジュールを立てることから始めてみてください。

Contact

日本の物流企業の経営者の方々にしっかり寄り添います。
ぜひお気軽にご相談ください。