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【失敗しない】トラックリースの料金、種類、契約の重要ポイントまとめ

「トラックの購入資金がない」「大きな出費が不安」とお悩みではありませんか?
 
この記事では、トラックリースの基礎知識から、具体的な導入事例までを分かりやすく解説します。
リース契約の種類、料金相場など、気になる疑問を解消します。リースを検討している方はぜひ最後までお読みください。
 

1 経営コストを左右するトラックリースの選び方

トラックを事業に導入する際、経営コストを効率的に管理するために、トラックリースは重要な選択肢の一つです。
リース契約を利用することで、毎月の定額支払いによってコストを平準化できます。
ここでは、トラックリースの基本的な仕組みやリース契約の種類について詳しく解説します。
 

1-1トラックリースの基本的な仕組み

 
トラックリースとは、リース会社が車両を購入し、利用者に対して一定期間貸し出すサービスです。
車両の将来価値を差し引くことで、月々の支払いを抑えられる仕組みです。利用者は毎月定額のリース料を支払うことで、トラックを使用できます。
 
リース期間は通常5年程度で、この間、利用者はトラックを自社で購入した場合と同じように使用できます。
トラックリースの大きな特徴は、初期費用を抑えられることです。これにより、事業計画が立てやすくなる上に、コストを効率的に管理できます。
 

1-2 リースとレンタル・購入の違い

 
トラックの利用方法には、リース以外にもレンタルや購入といった選択肢があります。
それぞれの特徴を比較し、ご自身の事業に合った方法を選びましょう。
 

リース

 
● 特徴:一定期間、車両を借りて使う方法。数年~の長期利用が多い。リース会社(販売会社)が車両の所有者となり、利用者はその車両を借りて事業に使用する。
● メリット:初期費用を抑えられる・最新の車両を利用できる など
● デメリット:契約期間中に解約すると違約金が発生する場合がある など
 

レンタル

 
● 特徴:短期的な利用に適しており、必要な期間だけ車両を借られる。通常1日~数カ月の利用が多い。
● メリット:短期的な需要に対応できる など
● デメリット:長期利用にはコストがかかる・車両の種類や台数に制限がある場合がある など
 

購入

 
● 特徴:自社で車両を購入し、所有する方法。
● メリット:自由にカスタマイズできる・長期的な利用に適している など
● デメリット:初期費用がかかる など
 
リースレンタル購入
所有権 リース会社 レンタル会社 自社
期間 長期 短期 長期
初期費用 低い 低い 高い
月額費用 発生 発生 発生しない
 

1-3 リース契約の種類

 
トラックリースの契約には、主に「ファイナンス・リース」と「オペレーティング・リース」の2種類があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
 
ファイナンス・リース
● 契約期間中の途中解約が原則不可
● メンテナンス費用は別途契約が必要
● 契約満了時に所有権取得が可能
● 会計上は購入に近い扱いとなる
 
オペレーティング・リース
● 契約期間中の途中解約が原則不可
● 契約満了時は再リースか返却を選べる
● 会計上はレンタルに近い扱いとなる
 
事業規模や運用方針に応じて、適切な契約形態を選択しましょう。ファイナンスリース(長期的な使用を想定する場合)とオペレーティングリース(柔軟な車両運用を望む場合)を組み合わせることも車両運用のひとつです。
以上の2種類のほかに、トラックを分割払いにて購入する割賦販売もあります。
 

2 車種別の費用とスペック比較

 
トラックの車種によって料金や積載量、燃費などが大きく異なります。
ここでは、小型・中型・大型トラックの料金相場や維持費、スペックを比較し、事業規模に合った最適なトラックの選び方を解説します。
 

2-1小型トラック料金相場・維持費・スペック

 
小型トラックは、市街地での集配や軽貨物の輸送に適した車両です。
主な特徴は以下のとおりです。
 
【料金相場】
● リース:月額7~15万円程度
 
【維持費】
● 車検費用:15~20万円/2年
● 燃料費:リッター8~10km程度
● 自動車税:年間約3万円
ほかに点検・整備費用がかかる
 
【スペック】
最大積載量:2,000kg前後
 

2-2 中型トラック 料金相場・維持費・スペック

 
中型トラックは、地域間輸送や中量貨物の配送に適した車両です。荷台の形や装備によって積載量は異なります。
主な特徴は以下のとおりです。
 
【料金相場】
● リース:月額18~25万円程度
 
【維持費】
● 車検費用:25~30万円/2年
● 燃料費:リッター5~7km程度
● 自動車税:年額約4万円
ほかに点検・整備費用がかかる
 
【スペック】
● 最大積載量:3,000~4,000kg
 

2-3 大型トラック 料金相場・維持費・スペック

 
大型トラックは、長距離輸送や大量貨物の輸送に適した車両です。
主な特徴は以下のとおりです。
 
【料金相場】
● リース:月額26~35万円程度
 
【維持費】
● 車検費用:35~45万円/2年
● 燃料費:リッター3~4km程度
● 自動車税:年額約5万円
ほかに点検・整備費用がかかる
 
【スペック】
● 最大積載量:10,000~14,000kg
 

3 リース料金の決定要因と交渉のポイント

 
トラックリースの料金は、車両の種類や年式、契約期間、走行距離など、さまざまな要素によって決まります。
ここでは、リース料金に影響を与える主な要因と、よりよい条件で契約するために知っておくべき交渉のポイントについて解説します。
 

3-1 リース料金に影響する要因

 
トラックリースの料金に影響を与える要因は主に以下の5つです。
● 本体価格
トラックの本体価格は、リース料金を決定する際の基本的な要素です。高価なトラックほど、リース料金も高くなる傾向があります。
 
● リース期間
一般的に、長期のリース契約では、月々の支払いが低く設定されることが多いです。一方、短期リースの場合は、月々の支払いが高くなることがあります。
 
● 契約形態
ファイナンス・リースでは、車両本体価格や諸費用等が含まれるため、月々の支払いが高くなることがあります。
 
● 台数
複数台をまとめてリースする場合、1台あたりの料金が割安になることがあります。企業の規模や運用状況に応じて、コストを削減できる可能性があります。
 
● 会社の与信
リース会社は契約時に企業の信用力を審査します。この与信によって、リース条件や金利が変わることがあります。信用度が高い企業は、有利な条件で契約できる可能性が高いです。
 

3-2 見積もり比較のポイント

 
トラックリースの見積もりを比較する際は、以下の7つのポイントに注目しましょう。
ポイントを細かくチェックすることで、自社に最適なトラックリースプランを見つけられます。
単純な月額料金だけでなく、総合的な視点で比較することが重要です。
 
● 複数社の価格比較
複数のリース会社から見積もりを取り、料金を比較しましょう。同じ車両でも、リース会社によって料金が大きく異なる場合があります。
 
● 基本リース料金の内訳
月々のリース料に何が含まれているか確認します。車両代、税金、保険料などの内訳を比較します。
 
● 金利の実質年率
リース料に含まれる金利の実質年率を確認し、他社と比較します。
 
● 諸費用の比較
契約時や契約終了時に発生する諸費用を確認し、総額で比較します。
 
● 付帯サービスの範囲比較
メンテナンス、車検、故障時のサポートなど、付帯サービスの内容と範囲を比較します。
 
● 見積条件の違い
支払い条件や契約期間、走行距離制限などの条件を比較します。
 

3-3 リース会社との交渉術

 
トラックリースをよりよい条件で契約するためには、リース会社との交渉が欠かせません。
ここでは、交渉を成功させるためのポイントを紹介します。
 
● 自社の強みを整理する
交渉に臨む前に、自社の強みを明確にします。例えば、長年の取引実績がある、複数の車両をリースしたいなど、リース会社にとってメリットとなる情報を整理します。
強みを伝えることで、信頼性が高まり、交渉がスムーズに進むでしょう。
 
● 複数台契約での交渉
リースする台数が多い場合、リース会社は料金を調整しやすくなります。
複数台契約することで、リース会社にとっても大きな取引となるため、割引や特典などの交渉に有利です。
 
● オプションでの交渉
車両のオプションや保険など、契約に付随するサービスについても交渉可能です。
不要なオプションは外してもらい、必要なオプションについては、よりよい条件を引き出せるよう交渉しましょう。
 
● 具体的な交渉フレーズを使う
交渉では、感情的な表現を避け、冷静かつ具体的なフレーズを使うことがポイントです。
以下に、具体例を示します。
 
×「他社はもっと安いですが」
○「A社さんは同じ仕様で月額○万円という提示です」
 
×「値引きしてください」
○「長期取引を前提に料金の見直しは可能でしょうか」
 
×「高すぎます」
○「予算との差を埋めるため、どういった調整が可能でしょうか」
 
● 交渉時の注意点
交渉は信頼関係を損なわない範囲で行うことが重要です。
無理な要求や一方的な値引き依頼は避け、お互いの利益を考えた提案を心がけましょう。
 

4 契約のポイント

 
トラックリース契約を結ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、審査基準や必要書類、契約時のチェックポイント、そしてトラブル防止のための確認事項について解説します。
 

4-1 審査基準と必要書類

 
トラックリース契約を結ぶためには、リース会社による審査が必要です。基本的な審査基準
は以下のとおりです。
● 事業年数:会社の設立からどれくらいの期間が経過しているか。
● 業績:会社の売上高、利益率、資金繰りなど、財務状況が安定しているか。
● 取引履歴:過去の取引先との取引実績や、金融機関からの評価など。
これらの要素から、会社が安定してリース料を支払えるかどうかを判断します。
 
リース契約を申し込む際に、一般的に以下の書類が必要になります。
● リース申込書:リース会社が用意します。
● 代表者の身分証明書(免許証など)
● 決算書:直近の決算書。会社の財務状況が分かります。貸借対照表、キャッシュフロー計算書、損益計算書の3種類を用意することを推奨します。
 

4-2 契約時の重要チェックポイント

 
トラックリース契約には、事前に確認すべき重要なポイントがいくつかあります。
契約トラブルを未然に防ぐためにも、以下の5つの項目を慎重に確認することが大切です。
 
● 保守管理責任の所在
車両の日常的なメンテナンスや修理に関する責任の所在を明確にします。
 
● 事故時の責任と保険補償
事故発生時の責任範囲や保険の具体的な補償内容を詳細に確認します。
 
● 契約解除の条件
どのような状況で契約が解除されるのか、具体的な要件を確認します。解約時のペナルティや手続きについても事前に理解しておくことが重要です。
 
● 連帯保証人の責任範囲
連帯保証人に求められる具体的な責任と義務を確認します。
 
● 契約満了時の原状回復義務
リース期間終了後の車両返却時に求められる具体的な原状回復の内容を確認します。予想外の追加費用を防ぐため、細部まで確認することが大切です。
 
 

5 資金計画とリース活用

 
トラックの導入は、事業の拡大や効率化に不可欠ですが、初期費用が負担となります。
資金調達の問題を解決するのに、トラックリースが有効です。リースを活用することで、車両購入に必要な頭金や諸経費が不要になり、さらに最新車両の導入が可能となります。
ここでは、資金計画とリース活用について、詳しく解説します。
 

5-1 リースを活用した設備投資戦略

 
● 季節変動への柔軟な対応
繁忙期のみ車両を追加し、閑散期に返却できる短期リースを活用します。
季節による需要変動に合わせて、車両数を最適化できます。
 
● 段階的な事業拡大
まず、中古車リースで事業の需要を慎重に検証し、収益性が確認できた段階で新車リースに切り替えます。
初期投資のリスクを抑えながら、事業拡大を段階的に進められます。
 
● 資金効率の最適化
自己所有とリースを戦略的に組み合わせることで、固定資産を抑えつつ必要な車両を確保できます。
資金の有効活用と経営の柔軟性を同時に実現できます。
 

5-2 中古トラックリースの活用法

 
中古トラックリースは、さまざまなビジネスシーンで効果的に活用できます。
以下に3つの主要な活用法を紹介します。
 
● 新規事業立ち上げ時の活用
新規事業を始める際、初期投資を抑えつつ事業性を検証したい場合に適しています。
中古トラックリースを利用することで、低コストで事業を開始し、需要や収益性を確認できます。
 
● 短期の需要増への対応
一時的な物量増加に対応する場合、3年未満の短期リースが有効です。
季節的な需要変動や特定プロジェクトへの対応など、柔軟な車両調達が可能になります。
 
● 車種変更の試験導入
新しい車種や仕様を検討する際、中古車でまず試せます。
効果が確認できてから新車導入を検討することで、投資リスクを軽減できます。
 

5-3 リースバックの活用シーン

 
リースバックは、トラック運送業や建設業などの企業にとって、効果的な資金調達手段となります。
以下に3つの主要な活用シーンを紹介します。
 
● 急な資金需要への対応
所有しているトラックを売却することで、即座に資金化できます。
一般的に評価額の80%程度が目安です。事業機会を逃さずに迅速な資金調達が可能です。
 
● 設備投資資金の捻出
古い所有車両をリースバックして得た資金を、新規事業に必要な設備投資に活用できます。これにより、事業拡大や効率化を図れます。
 
リースバックを検討されている方は、ぜひPMG Logisticsの「PMG車両リース」をご活用ください。
PMG Logisticsは、長年の経験と実績に基づいた、お客様に最適なリースバックプランをご提案いたします。
 

6まとめ

 
トラックリースは、単なる商用車の調達手段ではなく、経営戦略の重要な選択肢です。
初期の出費を抑えられ、毎月定額の支払いで資金計画が立てやすいというメリットがあります。
 
コストや柔軟性、契約条件を総合的に検討し、自社にとって最適な方法を選択しましょう。
長期的な視点で車両運用を考えることで、企業の成長と経営効率の向上を実現できます。
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